尺八はもともと「楽器」というよりも禅宗(普化宗)の「法器」という、瞑想に使う道具でした。私はクリスチャンで最初に尺八を「祈りの道具」 として発見しました。それは瞑想や座禅と似たように、「人に聞かせる」ために吹くものよりも、自分の心を知る・表現することを第一 にするものです。したがって、明暗流本曲やその場でアドリブした祈りを吹くために最適なものが作りたくて求道してきた結果はここでいう 「江戸式」あるいは「虚無僧」尺八です。
江戸式尺八は現代尺八とは違い、西洋楽器・音符に合わせようとせず、音量よりも音色を好み、竹の本性をなるべくそのままで 生かすように作られています。「本音」尺八ということは、人・竹の本性が響く「本当の音」とともに、美しくても美しくなくても、 今の心がそのまま表現される「本音」を出す意味です。
江戸式尺八の他には各種の修理・中古尺八の販売も行っています。